猫又、化け猫、福猫、猫のフォークロア


by nekomanisto

猫の大きさ

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歌川国芳:猫のすずみ(国芳の猫浮世絵は、元祖なめ猫だー)

ちなみに、僕の体格は、頭から尻尾の付け根までが約45センチ 尻尾が約30センチ、体高は、肩から地面までが約31センチ 体重は4.5kgです。どちらかといえば大柄な方だと思います。天敵の主治医が、僕をみて「わ、でかっ!」って言いましたからね。

古い文書に書かれている猫の体格については、前出の「宇多天皇御記」にある体長45.5㎝ 体高18㎝ が一番古い記録だが、この寸法はちょっとおかしい。
(一説には、香箱をつくっている姿ではないかといわれる)
ただし、体長が、尾の先まで含めた長さであれば、若しくは、にゅーーーーーんと延びきった姿を測ったものであれば、納得できなくもない。いずれにしても、当時のほかの周囲にいた猫よりは小柄であったらしい。
今昔物語の「猫恐の大夫」に出てくる、「灰毛斑なる猫の長1尺あまり」とあるので、これが尻尾を含めない体長であれば約30㎝、ほぼ現代の我々一族とかわりない。
「古今著聞集」には、宰相中将の乳母の猫は高さ1尺(約30㎝)。これもまた普通サイズである。
ぐっと年代が下って、山東京山の「朧月猫乃草紙」に出てくる雄の大猫の「玉」というのが、「大きさは常の猫三ツ合はしたるほど」「おもさは二歳の小児」で、雀も鼠もひと睨みで逃げられなかったと書いてある。
江戸時代の瓦版にこんなものがあるそうだ。麻布笄町(…今のどこらへんだろう)大名屋敷で、ご隠居づきの盲目の鍼医者が、狐に化かされた。(ああ、またきつねだ…)主人が怒り、狐を毎夜捕らえさせたところ、5疋目に大猫を打ち取った。全身斑の二股の尾の猫の絵が添えてあって、「其ねこ、おおきなること古今ためしを聞かず、尾二股、立丈壱尺三寸(約39cm)横三尺二寸(約97cm)」と書かれているという。この猫が4匹の狐の親玉だったのだ、ということになったらしい。どうせ誇張するならもっとトラぐらいに大きくしたらいいのにー。

東北には山猫の伝承が何故か多い。伝承だけでなく、実際に捕らえられて殺され、毛皮の残っているものもいくつかあるようだが、いずれも野生化したイエネコ、ノネコであって、山猫ではないから、体格もほぼ僕と同じぐらいだ。伝承されている話はいずれも稀代の大猫なのだけれどね。
ギネスブックには、1977年、英国エセックス州のペルシャ系雑種猫の「タイガー」君というのが、体重19.5kg、体長94㎝という記録を残しているが、これはホルモン異常のためだったらしい。
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by nekomanisto | 2005-07-27 17:03 | 付箋